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特集

日本遺産

開成山公園

未来を拓いた「一本の水路」

郡山の辿った近代化と繁栄への道


郡山市は、福島県の経済中心地であり、険しい山々や藍色の水を湛える猪苗代湖などの豊かな自然に囲まれています。ピンクに咲き誇る桜並木がある開成山公園を散策したり、お肌をリフレッシュさせる磐梯熱海の温泉 でゆっくりしたり。また開成館 を訪れれば、地域の近代化の歴史やかつての生活について学ぶことができます。過去と現在が調和をとりながら共生する郡山の、比類のない美の探訪に、私たちと一緒に出かけてみませんか。

安積疏水 − 新しい未来への突破口


1868年の明治維新後、郡山は豊かな町へと発展をとげるために、地域のインフラの改善をめざす新しいプロジェクトをスタートさせました。1873年、地元経済界の人々や福島県が一緒になっり「安積開拓・安積疎水開さく事業」が始まったのです 。

翌年、地域を統括する事務所として開成館が完成し、建物の一部が開拓事業の実施本部として機能することになりました。建物は西洋建築の要素を取り入れたもので、それはまだ日本の他所の地域には見られないものでした。現在では、開成館とその周辺は、開拓の歴史を学ぶために訪れる人々のために公開されています。

1876年、東北視察を終えた内務卿大久保利通は、この土地を開拓する可能性に目をつけました。彼は、貧困にあえぐ旧士族階級の人々のために安積原野を開拓する事業への参加を勧めます。19世紀後半の明治維新により武士階級は不要ものとされ、西洋諸国のような政府直属の軍隊制度に置き換わりました。そうした状況を受けて、日本全土から旧士族階級の人々とその家族約500世帯が郡山に移住し、1879年11月、地元の人々と共に近代化事業に携わることになりました。

工事のなかで最も困難を極めたのは、奥羽山脈の山中を585メートルに渡って掘進したトンネル建設でした。ダイナマイト、蒸気ポンプそしてセメントなどの最新の技術が駆使され、プロジェクトは大成功を収めました。3年に及ぶ真摯な取り組みの結果、約130キロメートルにも及ぶ安積疎水がついに完成したのでした。

この開拓事業により農業生産が拡大し、また水力発電などの新たな産業発展が可能になりました。

猪苗代、十六橋水門

開成館

麓山公園にある安積疏水の麓山の飛瀑。1882年、通水に成功、安積疏水が完成した。

昔を偲び咲き誇る


当時の開拓者の人々は3900本もの桜を灌漑用の池の堤に植えたといいます。なんといっても灌漑用の池がある開成山公園は、この美しい桜の道の眺めをどこよりも楽しむことができるところです。公園を囲む土手に植えられているソメイヨシノとヤマザクラの古木は、安積開拓当時を思い出させてくれるかのようです。

開成山公園

開成山公園隣にある開成山大神宮「東北のお伊勢様」と親しまれています。

花守り。各月の花が着いたお守り。

磐梯 — 熱海温泉で寛ぐひととき


郡山の経済発展に連れ、磐梯熱海の温泉も知られるようになりました。約800年前に開湯したこの温泉は、福島県の中央に位置しています。猪苗代湖の澄んだ新鮮な水は温泉の町を満たし五百川へと注ぎます。
伝説によれば、鎌倉時代(1185−1333)、不治の病に苦しんでいた萩姫は不動明王のお告げに従い、治療のために京都からはるばる東北の地に赴きました。東北へ向かった萩姫は500番目の川のある磐梯熱海温泉を訪れ、温泉によって病気が治ったと伝えられています。
それからというもの、この町は温泉の美肌効果のゆえに、とりわけ女性に人気があるのです。清らかで柔らかな感触の水は、切り傷や火傷の治療にも効果があると考えられています。
磐梯・熱海の温泉町には24軒の様々な旅館(日本の伝統的形式のホテル)があり、忘れられない滞在を楽しむことができます。

猪苗代湖からの疎水が旅館の伝統的な日本庭園に流れ込む。

地元の人々に愛されるスイーツ

この町の文化ともいえる地元のお菓子として有名なのが、クリームボックスです。
スライスされたパンの上に白いミルク味のクリームをのせたもので、市内のどこのパン屋でも見ることができます。お忘れなく、味わってみてください。

クリームボックス

張子で作ったクリームボックスのボックス


アクセス


猪苗代湖
アクセス:JR猪苗代駅(磐越西線快速)

開成館
営業時間: 10:00am – 5:00pm (最終入場 4:30pm) 入場料: 200 円 (大人) 100 円 (高校・大学生)
アクセス: 開成館バス停(福島交通株式会社)から徒歩3分 住所: 福島県郡山市開成3-3-7

麓山公園
アクセス:JR磐越西線郡山駅から徒歩20分 住所:福島県郡山市葉山1-347

安積歴史博物館
時間:午前10時〜午後5時(最終入場は午後4時30分) 休館日:月
入場料:300円(大人)、200円(高校生・大学生)、100円(小・中学生)
アクセス:JR磐越西線郡山駅から福島交通バス(バス停11番)で約15分、安積高校で下車。
住所:福島県郡山市開成5-25-63

開成山公園
開園時間: 9:00 am - 9:00pm 入場料: 無料
アクセス: JR郡山駅からバス10分(福島交通(株))郡山市役所バス停下車すぐ 住所: 福島県郡山市開成1-5

磐梯−熱海温泉 四季彩一力旅館
アクセス: 磐梯・熱海駅(JR磐越西線)から徒歩5分 住所: 福島県郡山市熱海町熱海4-161

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