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ここから始まる東北の旅

平泉

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世界遺産の平泉

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世界遺産の平泉へ

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金色堂はこの建物に内包されている

現世にあって理想世界を表現した夢の跡

平泉の寺院や庭園は浄土思想に基づいて一千年以上昔に造られた。当時国内は戦乱が続き、世は乱れ人々は困窮していた。奥州藤原氏はそうした時代に際し、生きとし生けるものすべての恒久平和を希求し、極楽浄土をこの世に出現させるために寺や大伽藍の造営をはじめたという。

2012年6月、こうした理念と貴重な遺構が評価され平泉の文化遺産は世界遺産に認定されたが、この時岩手をはじめ東北は、東日本大震災からの復興にあえいでいる時期だった。それゆえに平泉の世界遺産登録にかける人々の熱意は高まり、登録実現は傷ついた東北の人々を慰め勇気を与えた。

京都をしのぐとまでいわれた平泉の繁栄とその後の滅亡の歴史は、後の時代に生きた松尾芭蕉の興味を引いた。『おくのほそ道』の旅でこの地を訪れることは重要な目的の一つであり、藤原氏の理想を追想した句を詠んだ。“夏草や兵どもが夢の跡”。この句は『おくのほそ道』でも絶唱と言える名句である。

芭蕉は平泉を訪れ「夏草や兵どもが夢の跡」という句を詠んだ


中尊寺

平泉の文化遺産の中心に位置付けられるのが中尊寺だ。樹齢300年から400年の杉並木が連なる月見坂をのぼると金色堂がある。初代藤原清衡が、覇権を争う戦乱の中で亡くなったすべての命への慰霊の意味を込めて造営したもので、黄金に輝く阿弥陀堂は1124(天治元)年に建てられた。総金箔の威容が目を引くが、内部は夜光貝を用いた螺鈿細工や象牙、宝石で飾られる。それらの多くは日本では産出されないもので、当時すでに世界との交易があったことも示す貴重な遺構である。奥州藤原氏四代、清衡、基衡、秀衡、泰衡の亡骸は、黄金の棺に納められ、須弥壇の中に安置されている。

金色堂は藤原氏四代の霊廟


毛越寺

仏教でいう浄土とは、清らかにして美しい尽きることのない土地のことだが、極楽浄土を再現したという完璧なまでに美しい浄土庭園がここのシンボルだ。二代基衡が造営に着手し、三代秀衡の時に完成した。当時は庭園を中心に、40以上の堂塔と500もの建物があったという。中心にある大泉が池は四季折々の美を水面に映す。

毛越寺の庭は仏教思想に基づいた浄土庭園


金鶏山

中尊寺と毛越寺の中間に位置する標高98.6mの円錐状の山で、平泉の守護のために黄金の鶏を埋めたという伝説があり、その名の由来ともなっている。松尾芭蕉は『おくのほそ道』のなかで、秀衡の創り上げたものはすべて田野となり、金鶏山だけが残っていると往時を悼んだ。

金鶏山の頂上には黄金の鶏が埋められているという伝説がある

交通アクセス:

東京から東北新幹線で、一ノ関駅まで約2時間33分

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金鶏山